歯周病は治るの?|

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院長コラム

歯周病は治るの?

2019.11.21

こんにちは。

だいぶ寒くなってきました。

農協の店頭に野沢菜が並ぶようになりました。

いよいよ冬到来。体調管理には注意しましょう!!

(ここでいう野沢菜って野沢菜漬けじゃなくて

漬ける前の菜っぱのことですよ・・・(笑))

 

今日は歯周病について少しだけ書いてみようと思います。

先日ある患者さんから「歯周病って治るの?」と

ご質問をいただきました。

実はこの質問、患者さんからよく尋ねられます。

 

「歯周病が治る」のも「むし歯が治る」のも

他の「怪我が治る」とは少し様相が異なるのです。

例えば食事中に舌を噛んでしまっても

数日のうちに傷はきれいに癒え、元の通りに治ります。

 

歯周病は歯周病原菌が歯の周りの組織に炎症を引き起こし、

それにより歯を支えている骨や歯肉が破壊されていく病気です。

軽度のうちは歯ぐきからの出血程度ですが

中等度以上となると徐々に歯ぐきが痩せてきて、

腫れたり、歯が揺れてきたり、

痛みを伴って膿が溜まってきたりします。

最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。

 

歯ぐきが痩せるのは歯や歯肉を支えている

骨が歯肉の炎症と同時に破壊されていくからに他なりません。

ところが一度破壊され失った骨は残念ながら元通りにはなりません。

ただ、その進行を止めたり遅らせることは可能です。

歯周病の治療ではまず歯の周囲組織で起きている炎症を止めるため

に様々なアプローチをします。

ですから「歯周病は治るんですか?」というご質問に私はいつも

「全く元通りになるということではなく

たとえ骨が失われていたとしても、現状で炎症の消退が見られ

組織の安定化が認められたら治ったと考えます。

炎症の消退と歯周病が再発しない口腔環境が維持できるように

なることを目標に治療をします。」とお答えしています。

むし歯の場合も失われてしまった歯の組織は詰め物などの代替物で

形態回復するわけですから、「治った」と言いますが、

見方によっては「治ったわけではない」のかもしれません(?)。

healとfixの違いでしょうか・・・(英語は不得手ですが)。

これも屁理屈のようなものなのですが、

なぜこんなことをお話しするかというと、

歯周病の治療が完了すると、治療前より歯ぐきが引き締まって

歯と歯の間の隙間が広くなることがあります。

つまり、歯ぐきは痩せているけれども炎症がない状態です。

歯と歯の間に物が詰まったり、空気が漏れたりしますから

それを歯周病は治っていないと感じる患者さんが多いのです。

無理もありません。

でもそれが現状としてあるべき状態なのですから

これを「治った」とするのが一般的です。

実際には悪化しないよう、その後も継続的して

定期的に衛生指導や口腔清掃、

噛み合わせなどの歯周病管理をしていくわけです。

 

しかし、最近では組織再生療法が少しずつ確立され、

保険導入もされてきています。

実際に小さなポケット状の骨の欠損は特殊な薬剤を使って

骨組織再生を望めるようにまでなりました。

いつか「歯周病は失われた骨も元通りになりますよ!」と

答えられる日を楽しみにしています。

 

いかがでしたか?

ちょっとわかりにくい話でしたでしょうか。

歯科治療の特殊性について少しでもご理解いただければ幸いです。

 

毎年冬に美味しい野沢菜がバリバリ食べられるように

プロフェッショナルメインテナンスと毎日のセルフケアを怠らず

何でも噛める良い歯を維持しましょう!!

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