Q&A

Q
「歯周病が生活習慣病と関わりがある」というのは、聞いたことはありますが、
具体的にはどのような理由からですか?
A
はい、実は「歯周病自体」が生活習慣病の一種なのです。生活習慣病はメタボリックシンドロームに代表されるように、文字通り「生活習慣の問題」により、引き起こされる病気のことです。 生活習慣により口の中に現れる病気として歯周病があります。また最近、歯周病の原因菌が体のさまざまな病気に影響していることがわかってきました。
Q
例えばどのようなところに影響しますか?
A
肺炎、動脈硬化や糖尿病など。女性の方は早産になるリスクがあがります。また最近よく話題になるメタボリックシンドロームとも関わりがあります。
Q
メタボリックシンドロームと歯周病の関係について教えてください。
A
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に、高血圧、高血糖などがある場合にあてはまるとされています。
放っておくと動脈硬化が進み、脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの心臓病の危険が高まります。 こうした危険な状態を招かないために、メタボリックシンドローム対策が重要です。
歯周病予防を心がけると、肥満防止につながることがわかっています。
Q
歯周病予防はメタボリックシンドロームの予防にもなりますか?
A
はい、歯周病予防を心がけると、肥満防止につながります。
ポイントは、規則正しい食事をして、間食を減らすこと、よく噛んで食べること。
間食を減らせば、それだけ食べかすが歯につく機会が減り、歯周病予防になります。
同時に余分な間食をやめるだけでも肥満防止になります。
よく噛むことが肥満を防ぐメカニズムだということもわかっています。
脳内にある神経ヒスタミンという物質が食欲を抑え、エネルギーを消費させる働きを持っていて、それは噛むことで活性化します。「一口30回噛む」ことが目標です。
肥満予防として、誰でもすぐに実践できます。
Q
糖尿病と歯周病は相互に関りがあるのですか?
A
糖尿病の方は免役力が低下して、歯茎の炎症を起こしやすくなるため、糖尿病が歯周病をもたらし、悪化させるといわれています。
さらに歯周病が重症になると炎症によって出てくる炎症性サイトカインという物質がインシュリンの血糖値をコントロールする働きを妨げて、糖尿病の状態を悪くするといわれています。従ってそれぞれの病気がお互いを悪化させ合うのです。
Q
心臓病と歯周病に関わりはありますか?
A
歯周病は心臓の病気とも関わっているとも言われています。
歯周病が悪化して、歯周病菌が血液中に流れ込み、心臓の内膜に歯周病菌が付着すると、心内膜炎という重篤な心臓病を引き起こすことがあります。
Q
妊娠、出産時にも影響がありますか?
A
妊婦さんが歯周病になると、おなかの赤ちゃんが小さく産まれたり、早産となるリスクが高まることが知られています。
妊娠中は生まれてくる赤ちゃんのためにもお口の状態に気をつけましょう。
Q
私たちは日頃からどんなことに気をつけると良いですか?
A
どんな病気もそうですが、歯周病も予防することが大事です。歯の歯垢プラークを丁寧に確実に落とすこと。
食べ物はよく噛んで、正しい歯磨きを心がけましょう。
歯みがきの時、歯ブラシに血液がついたり、歯ぐきの色がおかしいなと思ったら歯科医院を受診しましょう。
歯だけでなく、全体的な病気の予防につながります。
Q
ホワイトニングはどのように行いますか?
A
当院では基本的にホームブリーチを行っております。事前に医院でオーダーメイドのホワイトニング専用トレー(マウスピース)を作ります。ご自宅でトレーに薬剤を入れてお口に装着することで歯を白くしていきます。
医院で行うオフィスブリーチと比べ白くなるまでに多少時間がかかりますが患者さんの都合の良い時間に手軽にできたり、トレーが繰り返し使用できるため追加薬剤を使い長期にわたるメインテナンスが可能となったりするメリットがあります。お急ぎの方にはオフィスブリーチも行います。
Q
ホワイトニングは身体に悪影響はありますか?
A
ホワイトニング剤の主成分は過酸化尿素です。これまで多くの研究と臨床例が報告されており、適切に使用すれば歯にも身体にも悪影響はありません。
Q
1回で効果が出ますか?
A
ホワイトニングの効果には個人差があります。効果が不十分の場合はホワイトニング期間の延長を検討します。
Q
どのくらい長持ちしますか?
A
ホワイトニング効果は永遠に続くものではありません。個人差があり、数か月から数年と言われますが嗜好品、喫煙習慣などに影響されます。
ホワイトニングの効果を維持するために食生活などに注意を払い継続的なメインテナンスを行う必要があります。
Q
ホワイトニングで副作用はありますか?
A
ホワイトニング期間中に知覚過敏症状が発現することがあります。知覚過敏とは歯がしみる症状のことです。
その場合は数日ホワイトニングを中断し、症状が消退や軽減してから再開します。
Q
ホワイトニングのできない人やホワイトニングできない歯はありますか?
A
無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方、重度歯周疾患の方、エチレン酢酸ビニルにアレルギー反応がある方、グリセリンにアレルギー反応がある方、重度知覚過敏の歯、健全でない歯(むし歯・くさび状欠損・咬耗・クラックなど)、冠が被っている歯など。
Q
前歯が一本だけ変色していますがホワイトニングできますか?
A
1本だけの変色に対してはウォーキングブリーチという手法をとります。そのような歯は多くの場合すでに歯の神経がありません。必要に応じて根の治療を行い特殊な漂白剤を歯の神経の部屋に置いて仮の蓋をして数週間待ちます。白くなったら穴を塞いで終わります。
ただし、神経を失った歯は破折しやすいため冠を被せたほうが良い場合もあります。
Q
ホワイトニングをしても白くならない場合はどうすればよいですか?
A
その場合は「ラミネートベニア」という歯の外形を模した薄い膜状セラミックを歯の表面に貼り付けて白くすることができます。
ラミネートベニアは歯を白くするだけではなく前歯の形態をできるだけ歯を削らずに修正する方法として、例えばいわゆる「すきっ歯」などを治すこともできます。
Q
小児歯科とは、何歳から何歳までなのでしょうか?
A
小児歯科の最終目標は、むし歯のない、歯並びのきれいな永久歯列を完成させることです。
歯は、初めて乳歯として生えてくるのが月齢6ヶ月頃からです。最初に下の前歯が生えてきてから、2歳半頃まで20本の乳歯が次々と生えてきます。
永久歯が生え揃う13~14歳頃までだと思われる方が多いと思いますが、まだこの時点では上下の歯列の噛み合わせは完成してません。
そして、いろいろと成長発育を考慮した治療計画を立てなければならないため、顎顔面の成長が完了する(20歳前後)まで、管理してゆくことが小児歯科の役目です。
Q
子どもの歯の一部が黒く見えるのですが、これはむし歯ですか?
A
むし歯の予兆と言えます。お子様が痛み(しみる、痛みなど)を訴えていなくても神経に伝わっていないだけで、実際は進行している事があります。むし歯は風邪と違い、放っておいても治りませんので、ぜひ、早めの受診をお勧め致します。
Q
むし歯のなりやすさは遺伝しますか?
A
歯の質や唾液の質は遺伝すると思われます。特に下の子は、上の子と一緒に早い時期からお菓子を食べ始めますので、むし歯になりやすい環境です。注意しましょう。
Q
毎日の歯磨きはいつすれば良いですか?
A
理想をいうと、毎食後磨く事です。ですが、なかなか難しいのが現状ですので、せめて寝る前には必ず歯磨きをする習慣をつけてください。寝ている間の口内は唾液の出る量が少ないため細菌が繁殖しやすい環境になり、むし歯になりやすいからです。
Q
歯磨きはいつから始めますか?
A
出来るだけ早いうちから癖をつけるのが良いと言えます。まだ歯の生えていない赤ちゃんの場合は、歯ぐきを指で軽くこすって磨いてあげましょう。お子さんが口を触られることに慣れ、お母さんが口を磨くことに早くから慣れるためです。また、歯が生え始めたら、ガーゼタオルでしごくようにこすり磨きをしましょう。
Q
歯磨き粉はつけた方が良いですか?
A
毛先に少しつけて使用してください。最近ではほとんどの歯磨き粉にフッ素とキシリトールが入っているので、むし歯予防に効果があります。フッ素の効果を期待するために、うがいは1、2回でいいです。歯磨き粉は、少し残っていても体に影響ありません。
Q
フッ素はいつ頃から、またいつまで塗るのですか?
A
乳歯のうちからフッ素塗布をはじめ、最後の永久歯が生えそろい落ち着く中学生頃まで、3~4ヶ月に1度の塗布をおすすめします。生えてから間もない歯ほどフッ素を取り込む量が多いため、歯を強くする効果が高いといわれています。塗布の間隔は歯の生え方によって様子を見ながら塗っていきます。
Q
インプラントとは何ですか?
A
インプラントとは体内に埋め込む医療機器や材料の総称です。心臓ペースメーカー、人工股関節、美容成形目的の体内に埋めるシリコンもインプラントです。
歯がなくなった場合に顎の骨に埋め込む人工歯根もインプラントの一つです。正確には歯科インプラント(デンタルインプラント)と呼称されますが一般的に「インプラント」という言葉が広く用いられています。
Q
現在使われているインプラントの歴史を教えてください。
A
1952年にチタンと骨が結合する現象が偶然発見され1965年にスクリュー形状のチタン製のインプラントの臨床応用が開始されました。その後多くの研究と臨床研究、臨床応用が進み現在は様々な改良が加えられ臨床成績がさらに向上しています。
Q
インプラントとはどのような治療ですか?
A
むし歯や歯周病、外傷などによって失った場合、また生まれつき歯がない場合に、チタン製のスクリュー(インプラント)を顎の骨に埋め、インプラントと骨が結合してからインプラントの上に人工の歯を取り付けることで骨に支持された人工の歯を作る治療法です。
Q
インプラント治療は誰でも受けられますか?
A
インプラント埋入予定部位に十分な骨の高さと厚み(幅)がないとインプラントを埋入することができません。骨の量が不足している場合、骨を作る手術を行うことでインプラント治療が可能となりますが患者さんの負担は増えます。
重度歯周病に罹患している方や喫煙される方は治療後のインプラントの残存率が低いことが知られています。
Q
インプラント治療は保険が効きますか?
A
腫瘍や外傷で顎骨を失った場合や先天的に歯や顎骨が欠損している場合などに限ってインプラント治療に健康保険の適用されることになりましたが、通常のインプラント治療は診査から手術、上部構造の装着まで全額患者さんの自己負担となります。
インプラント埋入パターンや上部構造のパターンは複数考えられます。歯科医学的見地と患者さんのニーズを総合的に考えてその方にとって最適な治療をご提案できるように十分なコミュニケーションをとります。
Q
インプラントの治療期間はどのくらいですか?
A
治療を開始してから終了するまでの期間は個々の症例によって異なります。抜歯が必要な場合は抜歯した部分の骨が平らに落ち着きインプラントを埋入できるようになるまで、また、インプラントを埋入してからインプラント自体が骨と結合するまで、一定の期間が必要となります。おおよそ半年から1年が治療の目安です。
Q
治療は痛いですか?
A
インプラント治療は一般的な歯科治療と同じように局所麻酔を用いて行いますので手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
術後は手術方法などにもよりますが、腫れや痛みが出ることがあります。通常は数回鎮痛剤を服用しますが痛みが続くような場合はご相談ください。
Q
インプラント治療の前にCTを撮影する必要がありますか?
A
歯科用CTにより顎の骨の形、骨の中の神経血管の走行を三次元的に確認することができます。事前にCT撮影して局所の解剖学的な条件を把握することで医療事故を防ぐことができます。当院で歯科用CTが撮影できます。
Q
インプラント治療は永久的なものですか?
A
インプラントはきちんとしたホームケアと十分なメインテナンスにより長く使えます。しかし歯周病と同様、ホームケアが不十分な方、歯ぎしりが強い方ではインプラント本体が揺れてきてしまったり、上部構造が壊れてきたりします。インプラント治療を成功させるには術後の管理が大変重要です。
Q
訪問歯科診療をお願いしたいのですが、どのように依頼したらよいですか?
A
当院に予約のお電話(0266-23-8100)をいただきます。当院の診察券をお持ちの方はカルテ番号が必要となりますのでご用意の上ご連絡ください。
Q
どんな先生が訪問に来ますか?
A
普段から日常臨床をしている歯科医師や歯科衛生士がご自宅や施設に伺い診療しますのでどうぞご安心ください。
Q
どのような治療ができますか?
A
持ち運びの診療機材を持参しますので基本的にほぼすべての処置が可能ですが、ニーズや社会環境背景に応じて患者さんにとって最適な治療法を提示させていただきます。
Q
いつでも来てもらえるのでしょうか?
A
訪問歯科をメインに行っている歯科医院ではありません。通常診療を行っている歯科医師が昼休みや診療終了後に時間を見つけて伺っております。そのためご希望に添えないこともあるかもしれません。
Q
痛くてすぐに診て欲しい場合はすぐに来てもらえるのでしょうか?
A
最短かつご都合の良い日時でお伺いします。
Q
治療の際に何か必要なものはありますか?
A
医療保険証、介護保険証(介護認定を受けている方のみ)、介護保険負担割合証(介護認定を受けている方のみ) 、
服用中のお薬(お薬手帳)、電源、椅子(介護ベッドなど)をご用意ください。また、流し(水の給排水)をお借りする場合がございます。
Q
どういった人が訪問診療の対象となりますか?
A
当院を中心に半径16km圏内にお住まいで、お身体が不自由などの理由により通院が困難な方が対象となります。
Q
入院先の病院、入所先の施設へ来ていただくことはできますか?
A
事前に病院側や施設側に許可をとる必要があります。入院先の病院に歯科がある場合は訪問歯科診療を実施できません。
Q
寝たきりでも治療してもらえますか?
A
治療可能です。ただし患者さんのお身体の状態によっては処置できる治療が限られてしまう場合もあります。ご本人、ご家族の方と話し合いながら可能な治療を行います。
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