お口の健康と全身の健康の関係
- 院長コラム
彼岸を過ぎ日に日にあたたかくなってきました。
年度の変わるタイミングですから多忙を極める方々も大勢いらっしゃることと思います。
またGW頃にかけて徐々に紫外線も強くなり、体が疲れやすくなります。
健康管理には注意をしてください。
さて、お口の健康を維持することが
全身の健康を保つことに関係があることはご存じの方も多いと思います。
昨年日本歯科医師会が発行した広報誌に
あらためて口腔管理の重要性について書かれた記事がありましたので
転載させていただきます。
◎政府発表「骨太の方針2020」に歯科の重要性が明記
新型コロナウイルス感染症対策が重視される中、
細菌性やウイルス性の疾患予防の観点も含め
「お口の健康と全身の健康の関連性」の検証や国民に対するエビデンスの情報提供などが、
「経済財政運営と改革の基本方針(骨布団方針2020)」に謳われています。
これによって、「歯とお口の健康」が大いに重要であると、
政府が認識を示しているといえます。
◎歯やお口に悩みがあれば、歯科医師にご相談を!
受診や定期健診を控え、痛みや腫れなどを放置すると、
お口の病気が重症化するだけではなく全身の健康にも悪影響を与えます。
自覚しにくい歯周病は、その菌が血液を介して全身に回ることで、
糖尿病の悪化や脳梗塞、心筋梗塞、がん、早産、低体重児出産などの誘因になるといわれています。
また、お口の衛生状態の低下は誤嚥性肺炎を引き起こす恐れもあります。
歯科医院では、以前から飛沫やエアロゾルの飛散を想定した感染防止のための
標準予防策(スタンダードプリコーション)が、徹底されています。
歯科の治療に不要はありません。
不安があれば歯科医師に相談し、自己判断で受診を控えることは避けましょう。
かかりつけの歯科医院での適切な「口腔健康管理」をおすすめします。
◎インフルエンザ予防に「歯みがき」が効果的
例年12月~3月頃に流行するインフルエンザですが、効果的な予防方法があります。
それは「歯みがき」です。
口の中にある細菌、特に「歯周病菌」は、
インフルエンザウイルスの感染力を高めることがわかっています。
日本歯科医師会は、インフルエンザの感染メカニズム、
その予防に「歯みがき」が有効であるという動画をホームページ等で公開しています。
歯周病もなく口腔内の衛生状態が良好な方は、
インフルエンザなどの感染症のリスク軽減も期待できます。
これからの新しい生活様式に「口腔健康管理」を取り入れてはいかがでしょうか。
HAPPY SMILE/歯っぴいスマイルVol.28 令和2年10月15日発行 日本歯科医師会 より引用 一部改